「キリストの戦い」
このように子たちは血と肉とに共にあずかっているので、
イエス様もまた同様にそれらをそなえておられます。
それは、死の力を持つ者すなわち悪魔を御自分の死を通して滅ぼすためであり、
人生を通じて死の恐怖の奴隷になっていた人々を解き放つためです。
（「ヘブライの信徒への手紙」2章14～15節）
イエス様は悪魔と戦いました。
サタンは自分の武器を選び自分の縄張りで
自分に都合のよい時に戦うことができました。
その戦いはひどいものでした。
荒野で悪魔から試みを受けた後にも戦いは続きました。
弟子たちの中からさえ悪魔の手先になる者が出てきました。
イエス様が十字架にかからないように、
また苦しみの杯も飲まないようにと
悪魔はイエス様を誘惑しようとしました。
イエス様は退きませんでした。
十字架の上で死と戦っているイエス様に敵は襲い掛かりました。
しかし、まさにそこでイエス様は闇の支配者に徹底的な勝利を収めました。
イエス様は死ぬことによって死に勝ち、悪魔からその武器を取り上げたのです。
敵の力と狡猾さは私たちの理解を超えるほど強大なものです。
敵はこの世の圧政者であり、そのグループに属する者は大勢います。
この敵に勝利できたのは、神様でも人間でもあられるイエス様だけでした。
イエス様によって世の罪は取り除かれ、
神様の怒りは鎮められ、死は滅ぼされ、サタンの支配は砕かれました。
イエス様のこの大勝利は私たちの勝利でもあります。
弱い信仰者は多くの誘惑や試練の只中にあっても
「私たちを愛してくださった方を通して、
私たちはこれらすべてのことにおいて大勝利を収めます」
（「ローマの信徒への手紙」8章37節）と言うことができます。
（祈り）私たちの主イエス・キリストを通して、
私たちに勝利を賜った神様が感謝を受けられますように。アーメン。
（関連聖句）「ヘブライの信徒への手紙」2章14～18節
