2019年3月1日金曜日

「力なき者に力を」「マルコによる福音書」4章9節より「キリストは私たちのもとにおられる」

「キリストは私たちのもとにおられる」

耳のある者は、聴きなさい。
(「マルコによる福音書」49節より)

種蒔く人のたとえによって
「正しく聴くことの大切さ」を教えてくださったときに、
イエス様はこの言葉を、
御言葉を無視している者、不真面目な者、また心配事を抱えている者
に対して向けられました。
しかも、イエス様は
「これは、もう前にも聞いたよ」と彼らが口をそろえて言うだろうことも
合わせて見通しておられました。

このたとえを通してイエス様が教えようとされていたのは
「すでに聞いて知っているから、という理由で御言葉を退けるべきではない」
ということです。
これらの(すでに聞いたことがある)御言葉を通して
「神様が私たちの良心に語りかけられるか」
あるいは
「私たちがその御言葉を無意味なものとして切り捨ててしまうか」
そのどちらかの状態が生じます。

神様とは心の中で話し合うことができる場合もたしかにあるでしょう。
しかし、それでは十分ではありません。
私たちが他のキリスト信仰者と共に礼拝に参加することが
神様の御心だからです。
キリスト信仰者はこのことを必要としており、また待ち望んでもいます。

神様は彼らを「教会」とみなした上で、彼らに語りかけておられます。
キリストにおける恵みと罪の赦しを伝えてくれる御言葉、
そして、人と神様との和解を告げる御言葉に、
彼らは一緒に聴き入ります。
彼らは共に祈るべきだし、皆で神様への讃美を歌うべきです。
キリスト信仰者は互いに叱咤激励し合う必要があります。

神様の御言葉は「活きている言葉」です。
それゆえ、御言葉には私たちを変える力があります。
御言葉と共に活きるかぎり、
イエス様はいつも私たちの只中にいてくださいます。

「友よ、私はあなたに話したいことがあります。
そして、あなたには聴く耳があります。
だから、私があなたに言うことを聴きなさい」
とイエス様は私たちに言っておられます。

(祈り)イエス様、聴く耳と受け入れる心をどうか私にください。
私が御言葉を聴いてもすぐ忘れてしまう者ではなくなるように、
また、御言葉が私の中に根付いて御言葉に従って生活できるように、
どうか私を変えてください。アーメン。
(関連聖句)「詩篇」29