2013年4月15日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 あなたが住んでいる国



あなたが住んでいる国
  

あなたは自分が住んでいる国土に敬意を表さなければなりません。
なぜなら、国土はあなたによいことをたくさんしてくれたからです。
国土のために自分の血を流さなければならない時さえ来るかもしれません。
しかし、国土を傷つけだまし、国内で争いや分派を巻き起こす
あなたたち反逆者は、こうした教えになんと答えるつもりでしょうか。
率直に言います。
何のために人々は一緒に生活するのでしょうか。
何のために国土はあなたに食べ物ばかりではなく、
安全と守りを提供してくれるのでしょうか。
それは、
あなたが自分の持ち物をちゃんと保持して、
敵や盗人や強盗から守られて生活するためではないでしょうか。
しかし、私の愛する者よ、
あなたにはそれゆえに祖国に対して感謝の心を示し、
あらゆる方法で祖国の益を求め、
祖国に奉仕する義務があるのだということが、
あなたはわからないのでしょうか。
もしもあなたが怠け者で、自分が住んでいる国土のために何もやらず、
何か皆の役に立つよい計画を国が実現しようとする時に、
自分の資産で援助したりせず、
逆にそれに反対する場合には、
あなたにはその国に住む資格はありません。
なぜなら、あなたはその場合、
自分のためだけに、自分の益だけを考えて生活しており、
祖国の益をまったく無視しているからです。
  
  
私はよろこんで支配者なる王に忠実になり、
彼に仕え、彼の最善を求め、さらにそれをよくし、
彼を助け、助言し、霊的にも肉体的にも彼の役に立つことを、
望んでいます。
しかし私は、
彼が私をお金持ちや偉人にしたり救ったりすることを
私が期待しているからという理由で
彼に頼るような真似はしたくありません。
なぜなら、
もう明日には風向きが変わって、
彼は私を迫害し始めるかもしれないからです。
むしろ私は、支配者や人々の好意などは欲しません。
神様が私を憐れんでくださるならば、
たぶん私は人々の好意を得ることもあるでしょう。
しかし、たとえ人からの好意を得られなくても、かまいはしません。
神様のご好意さえあれば、私には十分です。