2013年4月11日木曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 「人がひとりでいるのはよくない」(創世記2章18節)



「人がひとりでいるのはよくない」(「創世記」218節)
  
 
結婚しているあなたは幸せです。
あなたはよい状態に置かれています。
すなわち、あなたが今いる立場では、
あなたは仕事をし、いろいろ苦労し、さまざまな反対にあいます。
実は、それは役に立つよいことなのです。
というのは、
そうしたことを通して「肉」(自己中心的な欲望など)が殺されて、
原罪(人が皆生まれながらにもっている罪の傾向)の働きを
せき止めることになるからです。
しかも、あなたは、結婚生活のなかで、
学校でのように、貴い知恵を学ぶことになります。
その知恵とは、
神様の御心に忍耐をもって従いつづけること、
また、一人暮らしの時には無かったような
愛と忍耐を保ちつづけなければならないこと、
です。
  
  
結婚する者は、実は、「試練に満ちた修道院」に行くのです。
  
  
一緒に平和な生活を送り、
すべてのことを安心して任せられる、
まじめで親切で働き者の結婚相手がいるのは、
神様の大いなる恵みであり賜物です。
  
  
夫にも妻にも、
結婚を通して与えられている大切な使命があります。
夫はお金を稼ぎ、妻はお金を貯めなければなりません。
それゆえ、
妻は自分の夫をお金持ちにすることができますが、
夫は自分の妻をお金持ちにすることはできません。
なぜなら、
無駄遣いせずに貯められたわずかのお金は、
仕事で得たお金よりもよいものだからです。
倹約は最も大きな収入源です。
  
  
男は、子ともたちや妻の心を励まし、彼らに仕えるために、
生活し、話し、活動し、耳を傾け、苦しみを甘受し、死ぬべきです。
同じように、
妻は自分の夫に、子ともは自分の親に、
召使いは自分の主人に、主人は自分の召使いに、
公的権威は部下に、部下は公的権威に、
各々が自分の隣人に、さらには敵に対しても、
行わなければなりません。
各々がいつでも他の人の手や口や目や足となり、
さらには心や思いにもなるようにしましょう。