2013年2月6日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 苦しみについて感謝することができますか?



苦しみについて感謝することができますか?
  

人間にとって、
苦難の中にいる者に慰めと助けを約束されている
キリストのゆえに苦しむことは、
慰めも助けも知らぬまま疑いにとらわれて滅ぶように仕向ける
悪魔のために苦しむよりも、
千倍もよいことです。
  
  
神様の御言葉が説教され、
それを信じて受け入れるところや、
信仰の実がなるところでは、どこであれ、
「愛する聖なる十字架」が欠けることはありません。
ですから、
「自分には平和がある」、などと思い込まないように気をつけなさい。
私たちは皆、
この地上で自分が持っているすべてのもの、すなわち、
財産、名誉、家や土地、妻や夫、子どもたち、身体と霊を
危険にさらしていくほかないのです。
  
  
物事がうまく運んでいる時に神様に寄り頼むのは、
いともたやすいことです。
しかし、十字架の下にいる時に、
つまり神様から懲らしめを受けている時に、
私たちがそれを父親からの躾とみなして、
神様に「愛する神様」と言えるのは、
鍛錬の賜物であり、至高の恵みです。
  
  
神様はわが子を、
召使いよりもはるかに頻繁に懲らしめ打たれます。
その一方で、神様はわが子に、
所有なさっている物を相続財産としてまとめてくださいます。
言いつけに従わない悪い召使いを、
神様は鞭で打ったりはせず、
何の相続財産も与えないまま、家のドアの外に追い出します。
  
  
嘆き悲しんでいる時には、
勇気を持ち、力を奮い起こさなければなりません。