2013年2月15日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 神様からいただいた職 (コリントの信徒への第一の手紙7章17節)(その2)


 
神様からいただいた職
(「コリントの信徒への第一の手紙」717節)(その2)

  
 
人が仕立て屋か靴屋か、農民か市民か、また貴賎の出自か、
などと問いただす必要などありません。
その人がキリストを信じており、
神様を畏れる心を持っていて、
隣り人に仕えているなら、
その人はいわば「活ける聖人」であり、
一番大切な戒めをしっかり守っており、
なしうる限り最善で最高のことを行っているからです。
  
  
農民の仕事は喜ばしく希望にあふれています。
なぜなら、
実った穂を収穫したり、畑を耕したり、
苗を植えたり、刈り取りをしたり、
脱穀したり、木を伐採したりする仕事には、
とりわけ大きな希望が秘められているからです。
  
  
キリストのあがないのみわざを、
人間のわざなど他の一切のものから
混じりけなく清潔に保つなら、
あなたは自分で好きなだけ厳しい生活を送ってもよいし、
ありとあらゆる善行をしてもよいし、
神様からいただいた職務を忠実に果たしたり、
神様の御言葉が私たちに命じているすべてのことをしてよいのです。
そのようなわざは、
「真の泉」から、すなわち、
神様への愛と神様の戒めに従おうとする偽りのない意志とから
流れ出ています。
自分のわざは、
自分の罪を帳消しにするためにではなく、
神様の栄光と隣り人の益のためになされる時には、
神様にとって喜ばしいものなのです。