2013年2月11日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 神様のスケジュール(その2)


  
神様のスケジュール(その2)
 

 
ヘブライ人の男の子たちを一人残らず殺そうとしたファラオは、
自分の娘の膝元で
ヘブライ人の赤子モーセを養育しなければならなくなりました。
こういったことに気づく人は誰もいません。
なぜなら、神様は、なさろうとしていることを、
すぐに公にはせず、誰にも明かさず、
しばらくの間は隠しておかれるからです。
それについては、
誰も気づかないので、誰も注意を払いません。
神様は物事を不思議なやり方で運ばれるので、
それがすっかり整うまでは、
それについて誰一人知らないままです。
   
  
神様に対して、
目的を指示し、時期と量を設定し、
どのような助けがほしいか提案さえする人たちがいます。
彼らは、
自分の思い通りに事が運ばないと、
神様への信頼をなくし、
どこか他から助けをさがすようになります。
このような人々は、待ち望む、ということを知りません。
彼らは主を待ち望んではいないのです。
彼らの考えでは、
神様こそ彼らを待つべきなのだし、
神様はいつでも準備ができていて、
彼らが思い描いているやり方によってのみ
助けをさしのべなければなりません。
しかし、
主を待ち望む人は、恵みを祈り求めるものです。
そのような人たちは、
いつ、どのように、どこで、何を通して、神様が彼らを助けてくださるか、
神様の善き御心にすっかりお任せしています。
彼らは、必ず神様から助けをいただけることを疑いません。
その助けが、
どれほど長く果てしなく先に引き延ばされたとしても、
彼らは神様にそのことを完全に委ねます。