2018年9月5日水曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ペテロの第一の手紙」1章3節(その3)

 私たちの主イエス・キリストの父なる神様が
ほめたたえられますように。
御父様はその大いなる憐れみにより、
死者たちの中からのイエス・キリストの復活を通して、
私たちを活ける希望へと再生してくださいました。
(「ペテロの第一の手紙」13節)(その3)

希望とは神様の賜る徳であり、
その関心はいつでも神様にのみ向けられています。
ところで、
神様は善そのものであり、
私たちに与えられることが約束されている「憐れみ」そのものです。
約束された憐れみ(すなわち神様)以外の何か他のものに希望をおく人は、
不遜になっており、
すでに希望を捨てているのです。

キリスト信仰者が
御言葉を通して教えを受けた結果として、
信仰と希望の中で強められ、
あらゆる行いと営みを通して神様への信頼を学び、
身体と魂に必要なすべてのものを神様からいただくのを待ち望むようになる、
というのが愛の御言葉の結ぶ最初の実(よい行い)です。

神様の御心は、
私たちが幸福な時にも不幸な時にも、
神様のみに確かな信頼を寄せることです。