2018年8月6日月曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ガラテアの信徒への手紙」5章13~14節(その2)

兄弟たちよ、あなたがたは自由へと招かれているのです。
ただ、あなたがたが肉(の欲望)に余地を与えることがないように、
気をつけなさい。
かわりに、愛をもって互いに仕え合いなさい。
なぜなら、すべての律法は、
「隣り人をあなた自身と同じように愛しなさい」、
という御言葉によって満たされるからです。
(「ガラテアの信徒への手紙」51314節)(その2)

私たちの中にある自由で自然な意志は
「よいことを行い、悪いことを行わない」
というものであるべきです。
これが霊的な自由であり、律法から自由になることです。

それゆえ、
この「私たちの自由」を高く評価することを学びましょう。
この自由を与えてくださったのは、
皇帝でも天からの御使いでもなく、
天地の万物の創造の源である神様の御子キリストです。
この方が、御自分の死を通して、
この自由を私たちのために確保してくださったのです。

キリストは、私たちを
何か一時的な肉体的隷属から解放なさりたいだけではありません。
打ち破りがたい極めて冷酷な独裁者、
すなわち、
律法や罪や死や悪魔などによる永続的な霊的隷属から
自由にしてくださるのです。
このようにしてキリストは私たちを天の御父様と和解させてくださいます。

これらの敵が打ち砕かれ、
御子の死を通して神様と和解させていただいたのですから、
私たちは神様の御前で義とされているのです。
そして、
私たちの行いはすべて神様に喜ばれ、
私たちの中に残っている罪によって私たちが責められることはなくなり、
それらの罪はキリストのゆえに赦されるのです。