2018年8月20日月曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ガラテアの信徒への手紙」5章13~14節(その3)

 兄弟たちよ、
あなたがたは自由へと招かれているのです。
ただ、あなたがたが肉(の欲望)に余地を与えることがないように、
気をつけなさい。
かわりに、愛をもって互いに仕え合いなさい。
なぜなら、すべての律法は、
「隣り人をあなた自身と同じように愛しなさい」、
という御言葉によって満たされるからです。
(「ガラテアの信徒への手紙」51314節)(その3)

キリスト信仰者である人は、
自分自身の中に生きるのではなく、
キリストと隣り人の中に生きています。

キリストの中では信仰を通して、
隣り人の中では愛を通してです。

キリスト信仰者は
信仰によって、
神様の中へと、つまり、自らよりも上方へと移動します。
そして、愛によって、
神様の中から、自らよりも下方へと再び移動します。

しかし、キリスト信仰者は、
いつでも神様とその愛の中に留まりつづけます。
(中略)
それは霊的で真正なキリスト信仰者の自由です。
この自由は、
心をあらゆる罪と律法と戒めから自由にします。
この自由は、
天が地よりも上方にあるように、
ほかのあらゆる自由よりも遥か上方にあります。

あなたは、
信仰によって、
神様の御前ではあらゆることから自由になっています。
しかし、愛によって、
人々の前では皆に仕える者になっているのです。