2013年12月17日火曜日

「ルターの祈りの本」 主の祈り(その6)


われらに罪を犯す者をわれらが赦すごとく、
われらの罪をも赦したまえ。


愛する主、父なる神様、 
裁きの御座において、どうか、私たちと争わないでください。
あなたの御前では、
あなたに受け入れていただくにふさわしい者は、
実は一人もいないからです。
あなたは私たちに、
言葉に尽くせないほどの霊的、また、この世的な
あらゆる支えを提供してくださっているにもかかわらず、
残念ながら私たちは、
あなたのそれらすべての善い行いに対して、
まったく感謝の心に欠けています。
どうか、そのことを私たちの罪と見なさないでください。
私たちは毎日何度も躓き、
自分でも気がつかないうちに罪を犯しています
(「詩篇」191213節)。
どうか、それを私たちの罪とみなさないでください。
私たちがどれほどちゃんとしているか、それともだめか、
ということにはお目に留めないでください。
その代わりに、
あなたの愛する御子キリストにおいて私たちにくださった、
あなたの限りない憐れみをごらんになってください。


私たちに敵対している人たちや、
私たちに対して悪と不正を行っているすべての人たちのことを、
どうか、お赦しください。
私たちも、彼らのことを心から赦しますから。
彼らは、私たちを傷つけるときに、あなたを怒らせており、
そのようにして、最悪のことを我が身に対して行っているのです。
彼らが滅ぶことは、私たちを助けはしません。
そうなってしまうよりも、
彼らが私たちと共に救われるのを、
私たちは遥かに強く望んでいます。
アーメン。