2013年12月9日月曜日

「ルターの祈りの本」 主の祈り(その3)


御国が来ますように。
  
 

愛する主、父なる神様、
この世の優れた知性や理性の持ち主たちが、
どれほどあなたの御名を汚し、
あなたの栄光を嘘と悪魔に引き渡してしまったことか、
あなたは御存知です。
そればかりではありません。
彼らはまた、
世の秩序を守ることであなたにお仕えするために、
あなたからいただいた支配と権力と富と栄誉とを、
本来の目的とは逆に、
あなたの御国に反対するために、
いかに全身全霊を捧げて悪用してきたことでしょう。
彼らは力があり、
数えきれないほどいる、肥大した人々の群れです。
彼らは、
あなたの御国にいる小さい群れを苦しめ、
妨げ、絶滅させようとしています。
彼らは、 
侮蔑された弱い小さな群れをこの地上に生かしておくことに
我慢がならないのです。
しかも、
この小さな群れを痛めつけることによって、
あなたに格別に立派な奉仕をしているつもりでさえいるのです。
愛する主、父なる神様、
彼らの思い通りにならないように妨げを置いてください。
御国の子供となり一員となることが
これからまだありうるような人々を方向転換させて、
彼らが私たちと共にいて、また私たちが彼らと共にいて、
御国の中で正しい信仰と真の愛をもってあなたに仕え、
そして、この御国から始めて、
ついには永遠の御国に入っていけるようになさってください。
しかし、
支配権力によって御国を滅ぼそうとするのを止めない者たちに対しては、
妨げを置いてください。
彼らがあなたの御座からはじきだされて、
へりくだることを余儀なくされ、
その悪い行いを止めざるを得なくなるためです。
アーメン。