2012年12月7日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 日々の悔い改め(その2)


  
日々の悔い改め(その2)

  
  
「神様、あなたの善性のゆえに私を憐れんでください」
(「詩篇」513節)。
   
正直に罪を悔いる心の持ち主が目にする自分の現実は、
自身の罪と(善悪を見分ける)良心の惨めな状態以外の何物でもありません。
それゆえ、自分の中からまだ何かよい助言や活動を見出す者は、
上掲の「詩篇」の御言葉を真剣に口にすることができません。
その人は自分の中から助けをさがしているので、
自分がまったく惨めな存在であることに気付いていません。
その人は神様の憐れみ深さを感じてはいるものの、
依然として、ある程度は自分自身の中にも慰めを得ているのです。
  
  
嘆きや悲しみは、それぞれ「誕生」の瞬間です。
その時、新しい人が生まれ、古い人は死にます。