2012年12月5日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 日々の悔い改め(その1)


  
日々の悔い改め(その1)
 
  
どんな石も、どんな鋼鉄も、
どのダイヤモンドも、
またこの地上のどんな物質も、
(自分の罪を)悔い改めない人間の心ほど堅くはありません。
  
  
もしも身体が、心底から悔い改めて、
真理によって心が燃え始めた魂に対して従順ならば、
身体は、あたかも雪のように、
一時間もしないうちに溶け失せてしまうに違いありません。
  
  
泣くことは仕事よりも重労働であり、
苦しむことはあらゆる行いを超えるものです。
  
  
ペテロは激しく泣きました(「ルカによる福音書」2262節)。
これは悔い改めが始まったことを示しています。
心が自分の罪に気付き、それを本当に悪質なものとみなすので、
それらの罪に何の欲望ももたず、それらの罪の中に留まることもなく、
逆に、自分が神様の御心に従って生きてこなかったことを
心から悲しむようになります。
それから、その人は神様の御言葉と約束の中に留まり、こう言います、
「主よ、あなたの御子イエス・キリストのゆえに、私を憐れんでください」。
これこそが真の悔い改めです。
すなわち、罪を恐れ、へりくだって、
信仰によって主キリストとその受難から慰めを自分にいただくのです。