2011年9月19日月曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 ヨハネによる福音書5章39節

あなたがたは(旧約)聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、
この聖書は私について証をしているのです。
(「ヨハネによる福音書」539節)
 
あなたがたは、「ヨハネの福音書」や使徒パウロの手紙を
全聖書の注解書とみなすことができる、と考えたことがありますか。
ヨハネの最も大切な使命は、
キリストが神様であられることを説明することでした。
旧約聖書を含めて、全聖書は御子のために書かれており、
それゆえ、御父よりも御子についてより多くの証が記されています。
パウロの伝えた御言葉に秘められた豊かさといったらどうでしょう!
彼の言葉ひとつにさえ、
「イザヤ書」や「エレミア書」に関する大まかな注釈が含まれています。
ああ、パウロはなんとすばらしい説教者でしょうか。
もちろん他の福音書記者や使徒もすばらしいのですが、
とりわけパウロとヨハネは旧約聖書を注釈することに傑出しています。
パウロなど、ある手紙のひとつの章で
4つも5つも預言書を取り扱うことさえあります。
パウロにとって、モーセ(5書)[1]や「イザヤ書」は真の愛読書でした。
モーセ(5書)や預言書はパウロに、彼が手紙を書く根拠を与えたのです。
  
 
 
[1] モーセ5書とは、旧約聖書の最初の5つの書物を指す。すなわち、創世記、出エジプト記、レビ記、民数奇、申命記のことである。また、これらはヘブライ語聖書ではトーラーと呼ばれる。