2011年9月12日月曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 ヨハネによる福音書16章13節


真理の御霊は、
御自分から語るのではなく、
その聴くところを語って、
来るべきことをあなたがたに知らせてくださるでしょう。
(「ヨハネによる福音書」1613節)
  
キリストはここで聖霊様を説教者として紹介なさいます。
それは、
聖霊様を御言葉や説教職と分離して考える
惑わす霊に取り付かれた者たちのように、
聖霊は天国だけにいる、
などと思い違いをしないためであり、
また、聖霊様は私たちのもとにいることを望まれ、
御言葉を通して私たちを真理全体に導かれることを、
皆が知るようになるためです。
それで、私も自分を「未熟な博士」と呼びたいと思います。
それは、
雲まで舞い上がり聖霊様の羽の下にふんぞり返っている
高慢な霊たちのように、
自分のことをあまりに誇りすぎないためです。
実際に体験したことですが、
悪魔の誘いに乗って御言葉の外へと迷い出て、
雲の上のことばかり思い描いていると、
いつの間にか私は、
神様がどこにいて、自分がどこにいるのか、
さっぱりわからなくなってしまったものです。