「安全」
私を強めてくださる方によって、私は何でも行うことができます。
(「フィリピの信徒への手紙」4章13節)
海はキリスト信仰者の人生を描写するのに適したたとえです。
海面では嵐が吹き荒れていても、海の深部では完全な平和が保たれています。
私たちを取り巻く世界は常に動揺しています。
このような世界で生きていく中でも心の中が平和と安全に保たれるのは
神様の大いなる祝福です。
これは主の使徒パウロが実際に体験したことでもあります。
幾多の反対を受け様々な労苦を重ねながらも彼は
「私は自分のいる状況の中で自足することを学びました」
(「フィリピの信徒への手紙」4章11節より)
と手紙に書いています。
色々な理由から意気消沈したり狼狽したりする時、
私たちは「海面」にいるようなものです。
神様が常に私たちを導いて、終わりまで面倒を見てくださることへの信頼が
足りていないのです。
パウロは心の平和を保つ秘訣について
「私を強めてくださる方によって、私は何でもすることができます」
と表しています。
自分自身と神様との間に平和がなければ、
誰も安心して穏やかに過ごすことはできません。
イエス様における罪の赦しについて確信をもつとき、
私たちはさほど重要ではない他のことがらについて
「神様は、神様を愛する者たち(中略)と共に働いて、
万事を益となるようにしてくださることを私たちは知っています」
(「ローマの信徒への手紙」8章28節より)
と心穏やかに結論することができます。
そしてそのような時には動揺の中にあっても平和が保たれているのです。
(祈り)神様、
あらゆる理解を超える平和、
キリスト・イエスにあって私たちの心と思いを守る平和にあずかれるように、
どうか私たちを教え導いてください。
アーメン。
(関連聖句)「フィリピの信徒への手紙」4章4~13節