「病人の祈り」
イエス様がある町におられた時、
全身が重い皮膚病(原語で「レプラ」)の男の人がそこにいました。
彼はイエス様を見ると、顔を地に伏せて願って言いました、
「主よ、御心でしたら、清めていただけるのですが」。
(「ルカによる福音書」5章12節)
皮膚病患者のこの祈りは謙虚さと神様への信頼に満ちています。
不治の病だったにもかかわらず、
この病人は救い主が癒す力をおもちであることを少しも疑いませんでした。
神様には不可能なことが何もありません。
癒し救う力を贖い主はもっておられます。
どれほど自分の病状が重くても
天のお医者様の癒しの力を決して疑ってはいけません。
このお方は治る望みのないはずの病人たちを癒してくださったのですから。
「御心でしたら」という言葉に
この病人の深い謙虚さと堅い信仰が表れています。
皮膚病患者は神様の御意志に従いました。
自分自身の行いによる報酬などにはまったく見向きもしません。
主は何が最善かご存知でありきちんと最後まで面倒を見てくださる
と信頼しています。
主がたとえ今は助けてくださらなくても最終的には癒してくださる
という救いの希望をもちながら、
これからも忍耐強く自分の十字架を背負っていくと決意しています。
私たちは自分の意志を神様の御心に従わせることができます。
キリストにおいて神様は私たちの愛する御父様であられるからです。
(イエス様の十字架の御業のおかげで)私たちの罪は帳消しにされています。
聖霊様は神様の子どもの霊を私たちのうちに保たれます。
聖霊様は御言葉と聖礼典を通して
私たちが信仰に留まれるようにしてくださいます。
(祈り)悲しみに取り囲まれ疑念にとらわれたときには、
主の御手が運び支えてくださいます。
どんな状況の中にあっても主の御許にいるなら安全です。
恵み深い助けを主に感謝いたします。アーメン。
(関連聖句)「詩篇」25篇