「鍵の権能」
あなたがたが赦す罪は誰の罪でも彼らに対して赦されており[1]、
あなたがたが赦さずにおく罪は赦されないままになっています[2]。
(「ヨハネによる福音書」20章23節)
復活されたキリストは
弟子たちにどれほど大きな権能を授けておられることでしょうか!
この権能はこの地上のキリスト教会に今もなお与えられています。
それは、罪の赦しの福音を宣べ伝えて罪の赦しを宣言する権能です。
それはまた、自分の罪を悪いと思わず悔い改めようとしない者たちの罪を
赦されないままにする権能でもあります。
福音はこの世の唯一の希望です。
それは天の御国への扉を開いてくれます。
他のどのようなことも
私たちを永遠の滅びの苦しみから救い出すことはできません。
もしも人々が復活された救い主の福音を受け入れたならば、
彼らの人間関係はどれほど変わることでしょうか!
罪の赦しを受け入れた人は、
たんに良心の平安を得るだけではなく、
他の人々とも平和な関係を築くようになります。
その人はすべての人々と共に平和に生きたいと願い、
怒りや仲たがいを乗り越えることができます。
しかし、福音は罪との間違った平和を保ったりはしません。
福音はこの世的なものに対しては明確な境界線を引きます。
この世は終わりまでこの世的なものでありつづけます。
救い主を憎むこの世において、キリスト信仰者は「寄留の民」なのです。
(祈り)平和の神様、
人知ではとうてい測り知ることのできない神様の平安が、
私たちの心と思いとをキリスト・イエスにあって守り[3]、
私たちを平和の建設者とし、
私たちが平和の福音を心から信じられるように助けてください。
アーメン。
(関連聖句)「ヨハネによる福音書」20章19~23節