「新たな希望」
イエス様は御自分の母親と愛弟子とが傍に立っているのをごらんになり、
母親に言われました、
「婦人よ、ごらんなさい、これはあなたの息子です」。
それからこの弟子に言われました、
「ごらんなさい、これはあなたの母親です」。
そのときから、この弟子はイエス様の母親を自分の家に引きとりました。
(「ヨハネによる福音書」19章26~27節)
イエス様は御自分を十字架につけた者たちのために罪の赦しを祈りました。
そのおかげで、今の私たちにも罪の赦しがあるのです。
死は悔い改めた犯罪人をイエス様から引き離すことができませんでした。
死は私たちのこともイエス様から引き離すことができません。
死の苦しみの最中にあっても
イエス様は御自分の母親や愛弟子のことをお忘れにはなりませんでした。
苦しみと絶望に耐えながら、
イエス様は彼ら二人を互いに「親子」となさいました。
そして、彼らのために御自分を死に渡されたのです。
その時からはじまった新たな家族としての彼らの年月は、
どちらにとってもイエス様の十字架に基づいた
新たな希望に満ちた人生となりました。
これは今でも変わりません。
すべてのキリスト信仰者についてイエス様はこう言われます、
「これらの人々は私の母親であり兄弟姉妹なのです」
(「ルカによる福音書」8章21節を参照してください)。
イエス様にあって私たちには皆、活ける希望があります。
イエス様は御自分の子ら(弟子たち)が
互いに面倒を見合うことを望んでおられます。
イエス様は私たちに互いを愛し合う心を与えてくださいます。
私たちは互いの心の中に活ける希望をもつことができます。
イエス様は私たちの唯一の希望であり支えなのです。
イエス様は御自分の血によって
私たちを罪から解放して活ける希望へと新たに生んでくださいました。
神様の家族の一員である私たちには
「子たちよ、あなたがたは互いに愛し合いなさい」
という主の新たな戒めが課せられています。
(祈り)主イエス様、あなたは私たちの希望です。
私たちの希望が満たされ、
信仰が見えるものに変り、
愛が完全なものになるまで、
どうか私たちを活ける希望の中に留まらせてください。
アーメン。
(関連聖句)「ローマの信徒への手紙」5章1~11節