「主は彼らを笑われる」
天に座する方はお笑いになり、
主は彼らをあざけられるでしょう。
(「詩篇」2篇4節)
主はあざける者をあざけられます。
あざけ笑う人々に対して、天に座するお方である主はお笑いになります。
主を拒む異教的なこの世は、
たとえどれほど怒り狂ったところで、
神様と御子とその教会を滅ぼすことはできません。
そのような試みは常に失敗に終わってきました。
教会の初期の時代の迫害はその実例です。
ローマ帝国はキリスト教を滅ぼそうとして躍起になりました。
しかし、今でも世界の多くの場所には十字架が高く立っています。
キリスト教大迫害の先鋒に立ったローマ皇帝ディオクレティアヌスは、
イエス様の御名がもう決して口にされることがなくなるまで
キリスト教を徹底的に叩き潰すと決意しました。
ところが、彼の大帝国はとうの昔に滅亡しました。
その一方で、今に至るまで
キリストの御国は世界のすみずみにまで拡大し続けてきています。
ローマ皇帝ユリアヌスは以前信仰していたキリスト教を捨てた後で、
今度は国家の威信にかけてキリスト教を根絶しようとしました。
しかし、戦いに敗れ致命傷を受けた彼は
「ガリラヤ人よ、お前の勝ちだ」と言うほかありませんでした。
今もなお十字架は立ち続けています。
あらゆる学問、研究、芸術などの影響や成果が、
また、錚々たる国家の一群の威信とそれが所有している殺戮兵器とが、
キリストとキリスト教会とを攻撃しようとして照準を合わせる場合であっても、
教会の十字架は立ち続けます。
聖書の約束する通り、地獄の門もそれに勝利することはできないからです
(「マタイによる福音書」16章18節)。
(祈り)主イエス様、
私がおわりまでしっかりと立ち続けることができるように、
これまでひっそりと存続してきた真のキリスト教会がもっている忍耐を
どうか私にも分け与えてください。アーメン。
(関連聖句)「詩篇」2篇