「ルディア」
こうして、彼女(ルディア)もその家族も洗礼を受けました。
彼女は、「もしも私を主を信じる者と思われるようでしたら、
どうか私の家に来て、お泊まりください」、
と強く懇願して私たちを連れて行きました。
(「使徒言行録」16章15節)
マケドニアの男の人が夢に現れ、パウロにこう言いました、
「海を越えてこのマケドニアに来て、私たちを助けてください」。
パウロはこの懇願に従い、ヨーロッパへと船出しました。
フィリピの都市にルディアという名の紫布の商人がいました。
「そして、パウロを通して話されたことを受け入れるように、
主は彼女の心を開いてくださいました」(「使徒言行録」16章14節より)。
こうして、この裕福な女の人は
ヨーロッパ大陸において最初のキリスト信仰者になりました。
ルディアの信仰はすぐにその実を結びました。
彼女はパウロとその同僚に自宅を開放したのです。
この家からフィリピの教会が始まったのは確かでしょう。
フィリピで迫害が起きたとき、
この家でパウロは助けと励ましを受けたのです。
パウロは、「フィリピの信徒への手紙」で、
この教会は彼の「喜びであり冠である」、と言っています
(「フィリピの信徒への手紙」4章1節より)。
ここのキリスト信仰者たちから、
彼は仕事のために必要な経済的な援助も継続的に受けていたのです。
ルディアは教会の忠実な働き人でした。
神様の恵みとイエス様における罪の赦しが彼女にはっきり示されたとき、
その信仰はもはや彼女がじっとしていることを許さなかったのです。
福音が伝えられ、人々の魂がサタンの支配から解放されて、
キリストに結び付けられるようにするために、彼女は熱心に働きました。
それと同じように、私たちもまた、言葉と生き方によって、
イエス様への信仰を証し、
神様がそれを通して私たちの時代にも御国の建設を広げていってくださるように、
行動するべきなのです。
(祈り)愛する私の救い主、
私があなたを証できるように、どうかお助けください。アーメン。
(関連聖句)「使徒言行録」16章11~15節