「ドルカス」
ヨッペというところに、タビタという名の女の弟子がいました。
この(アラム語の)名を(ギリシア語に)翻訳すると、
ドルカス(「かもしか」という意味)となります。
彼女はよいわざをたくさん行い、
また、気前よく施しをしました。
(「使徒言行録」9章36節、括弧内の説明は翻訳者のもの)
ヨッペという港町には、
神様の御国のために忠実に働くドルカスという女の人がいました。
この女の弟子のことが今も記念として残っているのは、
彼女が惜しみなく施しをし、奉仕のわざを行っていたからです。
彼女は人に物を与える場合にも、人に奉仕する場合にも、おおらかでした。
彼女の喜びは、神様を敬い、イエス様のゆえに隣人を助けることでした。
そうした奉仕のわざを行っているうちに、彼女は病気になって死にました。
彼女が助けたやもめが皆、ペテロのもとに来て、
「泣きながら、ドルカスが彼女たちとと共に作った下着や上着の数々を
彼に見せました」(「使徒言行録」9章39節)。
ペテロを通して、神様は彼女を死者の中からよみがえらせました。
それは、彼女を必要とする人々に対して、
彼女がこれからも奉仕のわざを続けていくためでした。
助けと愛を必要としている人たちがたくさんいます。
イエス様によってあがなわれた神様の子どもたちには、
この世でいろいろ辛い目にあっている人々を助ける
という特権が与えられています。
私たちの救い主の御名においてなされる愛の奉仕は必ず報われます。
それは私たち自身にも喜びを与えます。
しかし、それは
とりわけ助けを受けた人々のうちに大きな喜びと愛と感謝を生みます。
主の最も小さな兄弟姉妹に対して私たちが行ったことはすべて、
実は主御自身に対して行ったものであることを、
恵み深き主ははっきり告げておられます。
(祈り)主よ、愛のわざを適切に行う聖なる技能を私に伝授してください。
(関連聖句)「使徒言行録」9章36~42節