「マタイ」
彼は立ち上がって、イエス様に従いました。
(「マタイによる福音書」9章9節より)
イエス様の弟子になる前の取税人マタイの名前はレビでした。
弟子の名前のリストには「取税人マタイ」と記されています。
マタイは自分の職業を明記することで、
自分がかつて周囲から軽蔑を受ける立場にいたことや、
罪深い生活を送っていたこと、
さらに、そのような彼があずかることができた大いなる恵みについて、
自分自身にも他の人々にも思い起こさせたかったのです。
神様の恵みにより、
収税所に座っていたマタイは罪人を愛するイエス様に出会いました。
イエス様は彼に、「私の後に従いなさい」、と言われました。
それは圧倒的な召しでした。
蔑まれている取税人がこの有名な教師の弟子となれる、というのです。
経済的な利得も、
侮蔑の対象であった自分の社会的な地位も、
また、この決断が自分の家族に及ぼすであろう結果さえも、
マタイの眼中にはなくなりました。
彼はすぐに立ち上がり、イエス様に従いました。
今もなおイエス様は来て、「私に従いなさい」、とおっしゃっています。
私たちはこの召しを無視していることができましょうか。
レビのように私たちも立ち上がり、イエス様に従いましょう。
私たち自身の行いや、宗教的な体験や、
人間の教え(何々主義)などは私たちを救うものではなく、
真の救いはイエス様以外にはない、
というイエス様の教えに従いましょう。
イエス様は受けた苦しみと死と復活を通して、
私たちのために永遠の救いをすっかり準備してくださいました。
試練や誘惑を受けている時も、
喜んでいる時も悲しんでいる時も、
生きている時も死ぬ時も、
イエス様についていきましょう。
イエス様に従う人々にとっては、
死でさえも輝きに満ちた天国への扉に過ぎなくなるのですから。
(祈り)イエス様、あなたに従うことができるように、
どうか私たちを御許に引き寄せてください。アーメン。
(関連聖句)「ルカによる福音書」18章28~30節