2017年11月30日木曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ヨハネの第一の手紙」4章8~9節より(その3)

神様は愛であられます。
愛のうちに留まる者は、神様のうちに留まり、
神様はその人のうちに留まってくださいます。
神様がその独り子を世に遣わして、
この御子を通して私たちを活きるようになさったところに、
神様の愛が私たちに明らかに示されています。
(「ヨハネの第一の手紙」489節より)(その3)
 
人間の理性や本性は、
神様が全能であることを把握できません。
それゆえ、私たちは
神様の御心や本性などを興味本位で探究するべきではないのです。
神様は私たちに御言葉を与えて、
私たちが神様について知っておくべきこと、
守るべきこと、信じるべきこと、
神様から期待するべきことなどを、
きわめて明瞭に啓示しておられます。
御言葉を自分の指針とするかぎり、
私たちが道に迷うことはありえません。


神様はこの世を統治する機関を実に不思議なやり方で導かれます。
たとえば、
悪魔や死に遭遇したと私たちが思い込んでしまうような場所においてこそ、
神様は私たちの最も近くにいてくださる、
というようなやり方によってです。