2017年11月16日木曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ヨハネの第一の手紙」4章8~9節より(その1)

神様は愛であられます。
愛のうちに留まる者は、神様のうちに留まり、
神様はその人のうちに留まってくださいます。
神様がその独り子を世に遣わして、
この御子を通して私たちを活きるようになさったところに、
神様の愛が私たちに明らかに示されています。
(「ヨハネの第一の手紙」489節より)(その1)
 
神様を、
どこかから閉め出すことも、
どこかへ閉じ込めることもできません。
神様は、
万物の上に、万物の外に、また万物の中に、おられます。
神様の御前においては、
万象は無であり、無は万象なのです。 


神様は、
どんな片隅においても、
あらゆる被造物においても、
全きお方です。
神様はあなたの前にも後ろにもおられます。
神様が天国のベッドで眠りこんでいるとでも、
あなたは思っているのですか。
神様は見張り、あなたを守り、世話してくださっているのです。


神様を
永遠であり、全能であり、
測り知れず、終わりのないお方として
イメージするとき、
そこから次の二つのことが帰結します。
すなわち、神様は、
御自分を畏れる人々を永遠に保護なさり、
彼らの住まいとなり、
彼らに好意を示してくださる一方で、
(神様を)侮る不遜な人々には、
測り知れず終わりのない激怒を示される、
ということです。
なぜなら、
創造主としての神様の本質は、
その行為としてもあらわれるからです。