死に臨んで(その1)
救いの幸いの中で死に、
立派な態度でこの世から去りたいと願う人は、
次のように考えて祈るべきです。
憐れみ深い神様、どうか私のことを憐れんでください。
私は貧しい罪人です。
私はあなたを怒らせるようなことしかしませんでした。
しかし、たとえ私が今まで自分のやりたいように生きてきたとしても、
私はある事実に信頼します。
その事実を私はたしかに知っており、それを疑うことは許されません。
すなわち、
私は罪の赦しのために洗礼を受けており、
「キリスト信仰者」の名前をいただいているのです。
私の主キリストは私のために生まれ、苦しみを受け、
死んで、復活なさいました。
そして、私の信仰を養い強めるために私にその身体と血とを賜りました。
また、キリストの御名と御力によって、
私は罪の赦しの宣言を受けており、罪から解放されています。
このような心の持ち主が
不幸なままでこの世から離れて滅んでしまうことはありえません。
神様の御言葉は曖昧なものではなく、人を欺くこともないからです。
このことについて私は確信してよいのです。
神様御自身がそれを御言葉によって保証してくださっているからです。