2014年9月5日金曜日

「ルターの祈りの本」 本当の罪の自覚について(その3)


本当の罪の自覚について(その3)



神様、私はあなたの粘土です。
あなたは私を造る陶芸職人です。

あなた御自身が、私を罪深き者であると宣言なさっているのですから、
私は、このあなたの御言葉を受け入れて、
神様を無視してきた今までの言動を自ら認めて告白したいと思います。
そうした悪い行いは、
私の肉の欲望や、さらには生来の性格の中にさえもあらわれています。

どうか、あなたがほめたたえられますように。
それに対して、
私は恥じ入ることになりますように。

どうか、あなたが義であられ命であられますように。
それに対して、
私は他のすべての人と共に罪と死そのものでありますように。

どうか、あなたが最高の善でありますように。
それに対して、
私はすべての人と共に最悪の存在でありますように。

これら上記のことをすべて私は知っており、ここにそれを告白します。

私の理性ではなく、
あなたのくださった約束と戒めこそが、
そう私に示してくれています。
むしろ、私の理性は、
神様を悲しませる行いを隠蔽したり、美化しようとしたりします。

私にとっては、自分のことよりも、
あなたの栄光が保たれ広まっていくことのほうが大切です。

主よ、私は「あなたの罪」です。
あなたは「私の義」です。
それゆえ、私は、恐れず、大いに喜びます。
なぜなら、
「私の罪」は、「あなたの義」よりも、
重くなく、大きくもないからです。

「あなたの義」は、
いつまでも私が罪深い状態に留まることを放ってはおかれません。

主よ、
あなたの御霊が私を「活きた者」として保ってくださる以外には、
手だてがありません。

誠実であられる主なる神様、
私を憐れんでくださった贖い主よ、
私はあなたおひとりに守りを求めています。
ですから、
私が恥ずべき状態に陥るようなことは、決してないのです。
アーメン。