毎晩眠りに就く前にルターが行ったざんげ(その1)
愛するお父様、いつも私は告白いたします。
あなたが御存知の通り、
私は、内側も外見も、皮膚も毛も身体も魂もすべて含めて、
地獄の永遠の火に焼かれるのが当然であるような生き方をしてきました。
お父様、あなたが御存知の通り、
私の中には、善いものが何もありません。
あたかもそれは、頭に髪の毛一本すら生えていないような有様です。
一切は、深淵なる地獄、悪魔の領分に属している状態なのです。
これ以上言葉を連ねる必要があるでしょうか。
しかし、愛するお父様、
私は何度でも繰り返しお祈りいたします。
私がどのような存在であろうとも、
私のことをまじまじと見つめたりしないでください。
そんなことをしたら、
たとえ世界全体が私を擁護する側に立ったとしても、
私は、安全な場所を見出せないまま、滅んでしまうことでしょう。
そのかわりに、
愛する御子イエス・キリストの御顔を見つめてくださるように、
私は祈ります。
キリストは、
あなたが油を注がれたお方であり、
私の仲介者であり、
私の大祭司であり、
私の弁護者であり、
私の救い主であり、
私の贖い主であり、
私に救いの幸いを与えてくださるお方なのですから 。
私のゆえではなく、御子のゆえに、どうか、私を憐れんでください。
愛する御子イエス・キリストのゆえに、
幸いなる死と喜びの復活とを私に賜りますように。
そして、
この世では身体を守り、
別の世では哀れな魂を助けてくださいますように。