2011年12月14日水曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 マタイによる福音書6章9節

 
天にましますわれらの父よ。
(「マタイによる福音書」69節)
   
 
この御言葉を信じて
「われらの父よ」と正しく祈ろうと努めるのがどれほど難しいか、
試練の中であなたは気が付くことでしょう。
それが難しいのは、
この御言葉が確固たる力強い真理ではないためではありません。
私たちがあまりに弱く、御言葉に頼り続けることができないからなのです。
本来なら、私たちはこの御言葉に、
鉄やダイヤモンドのような手と心でしっかりくっついているべきなのです。
残念ながら私は
心から「われらの父よ」と言えないことを経験により知っています。
そして、この御言葉を完全な態度で言える人は地上にはひとりもいません。
それでも私は心からそう言えるように努め、
幼子のようにおしゃぶりを吸いはじめます。
私はこの御言葉を十分には信じることができません。
しかし、それを嘘よばわりして否定したくはありません。
(中略)
私は毎日この「主の祈り」とキリストの説教を
ワンセットにして読めるようになるまで
声に出して読む練習をしています。
どういうやり方であろうと、
つっかえながらのもごもご声であろうと、
何かしらは唱えることができるように、
神様、私を助けてください。