2011年6月15日水曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 詩篇103篇2~3節


私の魂よ、主に感謝しなさい。この方のすべてのみわざを忘れてはいけません。この方はあなたのすべての罪を赦し、あなたのすべての病を癒してくださっているのです[1]。(「詩篇」10323節)

もしも私たちが罪を忘れてしまうならば、恵みも取るに足りないものとみなしていることになります。
もしも、私たちが自分たちの犯罪を忘れてしまうならば、神様に感謝することもなくなり、自分の罪深さを悲しむ気持ちも消えて、もっと悪い罪や犯罪を平気で行うことに慣れてしまいます。
それゆえ、私たちは今までに犯してきた罪のことを考えて、神様に、
「私はこのように生き、このように行ってきました。私の罪をすべて忘れてくださった神様を賛美します」、
と言わなければなりません。
このようにして、恵みはすばらしいものに変わり、あなた自身は好ましい信仰生活に留まることができます。
要するに、もしもあなた自身が自分の罪を思い起こしてそれを心に留めるならば、神様も御自分の恵みと憐れみとを御心に留めてくださるのです。


[1] この文の二つの動詞は分詞形である。