「地を受け継ぐ柔和な人たち」
私の弟子であるという名のゆえに、
この小さい者のひとりに冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、
私はあなたがたに確言しますが、
決してその報いからもれることはありません。
(「マタイによる福音書」10章42節)
勇気を持って立派に真理のために証した、
神様のために働いた人々のことを考えると、
私たちは自分のことをまったく役立たずのように感じてしまいがちです。
マリアのように正しく、
パウロのように一心不乱で、
ヨハネのように愛を持ち、
ルターのように勇気がある者に、
私などがどうしたらなれましょうか。
神様のために働いている人々の中には
「地を受け継ぐ柔和な人たち」(「マタイによる福音書」5章5節)、
周囲から少しも注目されない無名の人々もいることを
ここで思い起こしましょう。
彼らの奉仕の活動は神様の御前では大変高く評価されています。
神様は彼らの面倒を懇切丁寧に見てくださっているのです。
彼らは小さな事にも忠実な信仰者です。
日々、彼らは実にささやかなやりかたで主イエス様への愛を示してきました。
彼らはイエス様の中に彼らへの罪の赦しを見出しており、
「神様の子ども」としての霊をいただいているからです。
彼らは大きな贈り物をすることはできませんが、
奉仕することはできます。
彼らは静かに祈り、他の人々を励まします。
暖かい握手や小さな奉仕も
「天の御父様の報いからもれることがない、冷たい水一杯」の奉仕なのです。
「地を受け継ぐ柔和な人たち」、
神様の聖なる人々は
子どもの信仰をもっており、
キリストの愛を周りに広げていきます。
彼らは星のように輝く存在なのです。
(祈り)主イエス様、
一般の人々の目にはそれほど重要には見えない職務を
あなたが私に与えてくださる時にも
私があなたにへりくだり喜んでお仕えすることができるように、
どうか助けてください。アーメン。
(関連聖句)「マタイによる福音書」25章34~40節