2025年6月13日金曜日

「力なき者に力を」「ペテロの第一の手紙」2章25節「羊飼いの声」

「羊飼いの声」

あなたがたは羊のようにさ迷っていましたが、

今はあなたがたの魂の牧者であり監督(ビショップ)である方の

御許に立ち戻ったのです。   

(「ペテロの第一の手紙」225節)

 

羊は臆病で自分の世話も満足にできない迷いがちな動物です。

羊には羊飼いが必要なのです。

「羊というものは多くの危険にさらされやすい」

と聖書は語っています。

私たちの「よい羊飼い」であるイエス様も

「羊は迷子になりやすい」と言っておられます。


私たちはまさしくそのような存在なのです。


たとえ目に見えるような大きな罪に落ち込まないとしても、

私たちは神様の律法の前では、

そのような罪に落ち込んだのと同様な罪人なのです。


罪が私たちの中に住まっていることを私たちは告白します。

 

私たちには羊飼いがおられます!


このお方は羊たちのために命を捨ててくださったのです。

このお方はさまよっている者を捜し求め、群れに戻してくださいます。

このお方は羊たちのことを知っており、それぞれ名前で呼んでくださるのです。

このお方は彼らを神様の御言葉と聖礼典によって

養い、訓育し、守り、救ってくださいます。

 

羊にとって一番大事なのは、自分の羊飼いの声を知ることです。


よい羊飼いの世話を受けているうちに、

羊飼いの声を聴き分けることができるようになっていきます。


神様の御言葉とは異なる声を聴くときに、イエス様の羊は逃げ去ります。

見知らぬ声に従うことはできないし、そのつもりもないからです。


もしも「よい羊飼い」なるイエス様の声を私たちが知らないのなら、

滅びがすぐそこまで来ていることになります。


「肥えたものと強いものとを私は滅ぼす」とよい羊飼いも言っておられます

(「エゼキエル書」3416節より。ヘブライ語原文からの私訳)。

「肥えた者と強い者」とは、

羊飼いの声にもはや耳を傾けようとはしない者たちのことです。


しかし、羊飼いは

「失われた者を捜し、迷い出た者を連れ戻し、

傷ついた者に包帯を巻き、衰弱した者を強くします」(同上)。

   

(祈り)よい羊飼いであられる主よ、

どうか私たちを御言葉と御霊によって導いてください。

アーメン。

(関連聖句)「ルカによる福音書」15110