「世を統べる方」
ひとりの子どもが私たちのために生れました。
ひとりの男の子が私たちに与えられました。
支配権はその肩の上にあります。
(「イザヤ書」9章5節より)
ここで預言者イザヤは彼からみて未来に起きる出来事を明かしています。
飼い葉桶で眠る赤子についてです。
この赤ちゃんはほかの子どもとちがっているようには見えません。
にもかかわらず、預言者はこの子に神様の王権を表す名前を与えて、
この子の肩の上に支配権があることを宣べ伝えています。
この予言は実現しました。
神様の御子イエス様があがないのみわざを成し遂げられたのです。
今やイエス様は
「私には、天においても地においても、一切の権威が授けられました」
と言っておられます(「マタイによる福音書」28章18節より)。
何百万人もの臣民を従える支配者たちは今までにも大勢いました。
平和のままか、それとも戦争になるか、は彼らの一存で決まりました。
しかし彼らの権勢が続いたのはごくわずかの間だけでした。
いずれ彼らは権力の座から追い落とされ、死が幕引きをしたのです。
彼らには神様が許された分だけの権力が、
神様が設定された時間内でのみ与えられました。
権力者たちは主とそのメシアに反抗を試みましたが、まったく無駄なことでした。
イエス様は永遠の王であられ、私たちはイエス様の臣民です。
洗礼と信仰を通して、私たちはイエス様の御国の中にいます。
この御国は負けそうになっているように見えることがしばしばあります。
しかし私たちの主キリストは世を統べておられ、勝利なさるのです。
そしていつかは、あらゆるものが主の御前にひざまずいて、
めいめいの舌(あるいは国語)が
「イエス・キリストは主です」
と告白することになります(「フィリピの信徒への手紙」2章10~11節より)。
(祈り)もろもろの世界を統べる方よ、
私たちが喜んで自らあなたにお仕えできるように、
どうか私たちの心と命のことも支配なさってください。
アーメン。
(関連聖句)「イザヤ書」9章1~7節