「中傷する者」
人を中傷して歩き回る者は秘密を言いふらします。
(「箴言」11章13節より)
「黙っているべきことを言いふらしたい」
という罪深い欲望が多くの人にはあります。
家庭には他人に話したくないような内輪の心配事がよくあるものです。
気が緩んでいるときに家族の誰かが
それを信頼できるはずの友人に打ち明けてしまう場合もあるでしょう。
そして、この友人は信頼を裏切って、
それについて公けに噂話をしたりします。
これは聖書が警告している罪です。
「民の間を、人を中傷して歩き回ってはならない」
(「レビ記」19章16節より)。
皆さんの中には
「隣り人について偽証してはならない」というモーセの第八戒を
覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
中傷者を支配しているのは真理の御霊ではありません。
ある人々の秘密をもらす中傷者には彼らに対する愛が欠けています。
「霊に忠実な者は事を隠します」
(「箴言」11章13節より)。
愛は多くの罪を覆います。
しかしまた愛は中傷の罪を叱責するのです。
大いなる中傷者であるサタンは
神様の御前でキリスト信仰者たちを絶えず批判し責めて続けています。
しかし、私たちには
さらに大いなる応答者なる主イエス様と
弁護者なる聖霊様が共にいてくださいます。
ですから、
私たちもまた「隣り人の弁護者」となるべきではないでしょうか。
罪を弁護することは許されません。
しかし、人が罪を犯してしまったならば、その人を抱き起こしましょう。
また、隣り人を偽りの告発から弁護し、
物事をできるだけ好意的に説明するようにしましょう。
(祈り)主イエス様、
あなたは私たちの欠点を容赦し、
私たちの間違いを正してくださいます。
私たちもそれと同じようことを隣り人たちに対して行っていけるように、
どうか助けてください。
話すべき時に話し、黙すべき時に黙すことができるように、
どうか助けてください。アーメン。
(関連聖句)「ヤコブの手紙」3章5~10節