「忘れてはいけません」
私の魂よ、主をほめたたえなさい。
主のすべての御業を忘れてはいけません。
主のすべての御業を忘れてはいけません。
(「詩篇」103篇2節)
神様は忘れてくださっているのに、
過去に行った罪を忘れるのは当事者には難しいものです。
その一方で、私たちは忘れるべきではないことを忘れてしまったりします。
この「詩篇」は、神様がどれほど素晴らしき御業を行ってくださったかを
しっかり記憶に留めるように勧めています。
まず、神様の最も尊い善き業が述べられています。
「主はあなたのすべての罪を赦し、あなたのすべての病を癒されます」(3節)。
義なる神様と罪深い人間との間に和解をもたらすため、
十字架で全人類の罪をすべて引き受けて帳消しにしてくださった
イエス様の尊い和解の御業のゆえに、
神様は私たちのすべての罪を赦してくださいました。
「ちょうど東が西から遠いように、
主は私たちの罪過を私たちから遠ざけてくださいます」(12節)。
神様は人の悔い改めようとしない心を打ち砕いて
「私は罪深い」という自覚を人に与え、
福音を通して罪の赦しを宣べ伝え、
私たちにこの賜物を授かる信仰をくださいました。
神様の善なる本質はこれほどまでに偉大なのです。
私たちが神様の子どもであることを私たちの霊と共に証してくださるために、
神様は私たちの心に聖霊様をくださいました。
神様は忘れっぽい私たちに御言葉をお与えになりました。
ペテロは次のように書いています、
「愛する者たちよ、
私は今この第二の手紙をあなたがたに書き送り、
これらの手紙によって記憶を呼び起こし、
あなたがたの純真な心を奮い立たせようとしました。
それは、聖なる預言者たちによってあらかじめ語られた御言葉と、
あなたがたの使徒たちによって伝えられた主なる救い主の戒めとを
思い出させるためです」
(「ペテロの第二の手紙」3章1~2節)。
ですから、私たちも
「私の魂よ、主をほめなさい。主のすべての御業を忘れてはいけません」
と言おうではありませんか。
(祈り)
恵みの子よ、喜びなさい。
楽器を奏で、歌いなさい。
救いを賜った主に感謝を捧げなさい。
アーメン。
(関連聖句)「詩篇」103篇1~14節