「エノク」
エノクは神様と共に歩みました。
神様が彼を取られたので、いなくなりました。
(「創世記」5章24節)
この地上で生きた人間のうち二人だけが死ぬことなく天国へと取られました。
その二人とは、エリヤとエノクです。
神様はエリヤを火の車で出迎えました(「列王記下」2章)。
エノクについては短く
「神様が彼を取られたので、いなくなりました」
と記されています。
エノクは「神様と共に歩みました」。
さらに「ヘブライの信徒への手紙」は、
エノクが「神様に喜ばれた者であった」こと、
そして「信仰がなくては神様に喜ばれることができない」ことを教えています
(「ヘブライの信徒への手紙」11章5、6節)。
エノクは義とされた信仰
(すなわち神様によって受け入れていただける正しい信仰のこと)
を持つ人でした。
彼が神様の友として地上で365年間歩んだ後、
神様は彼に死を与えることなく
栄光をまとわせて天の御国へ迎え入れてくださいました。
このエノクの人生は、
私たちが救い主に信仰を通して繋がり続けることの大切さを教えてくれます。
エノクが受けた栄光は、
いつか私たちにも同じ栄光が与えられるという証でもあります。
このようにして私たちの永遠の命への希望は強められていくのです。
これら二人の例外は、
神様によって設定された普遍的な秩序を変更するものではありません。
やはり人は皆、いつか死ななければならないのです。
それは信仰者の場合も同じです。
ただし、私たちが生きている間に
キリストが再臨して最後の裁きの日が到来する場合には、
その限りではありません。
神様と共に歩む人にとって死は夢に過ぎません。
その人はキリストの栄光の中でこの夢から目覚めることになります。
パウロと共に私たちはこう言います、
「私にとって生きることはキリスト、そして、死ぬことは勝利です」
(「フィリピの信徒への手紙」1章21節)。
(祈り)主よ、どうか私が救いにあずかって死ぬことができますように。
アーメン。
(関連聖句)「ヘブライの信徒への手紙」11章1~6節