2016年11月9日水曜日

マルティン・ルター「活きるために」「フィリピの信徒への手紙」4章4~5節、7節(その2)

いつも主にあって喜びなさい!
もう一度言います、喜びなさい!
あなたの温和さがすべての人に知られるようになりますように。
主は近いのです。(中略)
あらゆる理性を超えた神様の平和が
あなたがたの心と思いをキリストにあって守ってくださるでしょう。
(「フィリピの信徒への手紙」445節、7節)(その2)

キリスト信仰者は非常に勇敢な民であるべきです。
しかしまた、キリスト信仰者は
真面目な優しさと優しい真面目さとを兼ね備えた親切な民でもあるべきです。
ちょうど、
福音がキリストの人生をその模範として私たちに提示しているように。

自分の罪を泣くべきところなのに、
私たちは笑います。

キリストが私たちのために死んで、
(信仰により)私たちが永遠の命を価なしでいただけるように
準備してくださったのだからこそ、
笑ったり小躍りしたりして心から喜ぶべきところなのに、
私たちは泣きます。

こうなる理由は、
私たちがキリストにある喜びを
自分で好む世の喜びよりも高く評価していないからか、
あるいは、
罪と神様の怒りが本当に私たちを深く傷つけるので、
キリストにある慰めを受け入れる意志も力も失くしてしまうからです。