2016年11月16日水曜日

マルティン・ルター「活きるために」「フィリピの信徒への手紙」4章4~5節、7節(その3)

いつも主にあって喜びなさい!
もう一度言います、喜びなさい!
あなたの温和さがすべての人に知られるようになりますように。
主は近いのです。(中略)
あらゆる理性を超えた神様の平和が
あなたがたの心と思いをキリストにあって守ってくださるでしょう。
(「フィリピの信徒への手紙」445節、7節)(その3)

悲嘆の心を追い払いなさい。
悲嘆の張本人は悪魔です。
喜びをもって主に仕えなさい。
神様はあらゆる悲嘆の敵であり、
すべての御言葉、聖霊様、聖礼典、福音の御言葉によって悲嘆を追い払います。
「ベン・シラの書」(旧約聖書続編)にはこうあります、
「悲嘆は多くの人の命を奪います。
そして、悲嘆は何の役にも立ちません」
3023節)。

キリスト信仰者は喜びに満ちた人間であるはずです。
もしもそのようでないのなら、その人は悪魔に幻惑されています。

喜ぶことは何も悪いことではありません。
しかし、もしも人が何かこの世の被造物のことを喜びすぎて、
神様を忘れ、神様のよき御業に気が付かなくなり、
それらについて神様に感謝しなくなる場合には、
そのような喜びは悪いものです。
物事が順調なときには、
人はいともたやすくそのような罪に落ち込むものです。
主を畏れる者はさいわいなるかな。