2016年10月14日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「ミカ書」4章1、3b節(その2)

終わりの日々には、
主の家の山は山々のかしらとして堅く立ち、
どの丘よりも高くあります。
そして、諸国民がそこへ押し寄せます。
(中略)その場所で彼らは剣を鋤に、槍を鎌に作り変えます。
国民は他の国民に向かって剣を上げず、
これから先は戦争を起こしたりしなくなります。
(「ミカ書」413b節)(その2)


人が他の人に不正を行うとき、
不正を働いた人の頭を殴ることが「平和」であると、
この世では思われています。
しかし、そのようなやり方では平和は決して実現しません。

(中略)平和を正しく探し求め、見出したい人は、
悪に背を向け善を行うべきです。
それはこの世の道とは異なるもうひとつの道です。
悪に背を向け善を行う、とは、
悪い言葉を故意に聞き流し、
また悪と不正には目を向けない、
ということです。

あなたは平和を求めなさい。
そうすれば、
あなたの敵がすべてをやり尽くして、冷静になるときに、
あなたは平和を見出すでしょう。
敵が荒れ狂っているときに、あなたがそれを聞き流し、
逆に相手に対してののしり返したり荒れ狂ったりしなければ、
じきに敵は怒りを鎮めるほかなくなります。
そのようにしてキリストも十字架上で敵に勝利なさったのです。