「守られている少数派」
もしも神様が私たちの味方なら、誰が私たちに敵対できましょうか。
(「ローマの信徒への手紙」8章31節より)
神様は「多数派の味方」ではありません。
箱舟を建造していたとき、ノアは少数派でしたが、勝利しました。
兄弟たちによって奴隷としてエジプトに売られたヨセフは
一人ぼっちでしたが、勝利しました。
主の力によってバアルの祭司たちと戦ったとき、
預言者エリヤは少数派に属していましたが、勝利しました。
宗教改革者マルティン・ルターも少数派でしたが、勝利しました。
「多数派が正しく、神はその味方だ」と一般的には考えられています。
「民の声は神の声を代弁している」とも思われています。
しかし真実はまったくちがいます。
神様は少数派を選んでその代表者たちに勝利をもたらしたことが何度もあります。
教会の歴史の初めの頃、教父アタナシオスは「三位一体の教義」を擁護しました。
その結果、彼は少数派として亡命を余儀なくされました。
「全世界があなたに敵対している」とある人に言われた彼は
「アタナシオスが全世界に敵対している」と答えたそうです。
アメリカの南北戦争の時代に「神様が私たちの味方であるように祈りましょう」
とリンカーン大統領に言った人がいました。
それに対してリンカーンは
「私たちが神様の側であるように祈りましょう」と答えたそうです。
神様が「真理と義に従い御言葉に忠実を貫く者の味方」であるのは確実です。
(祈り)御自分の御言葉と栄光をお守りください、主よ。
イエス様、御言葉の側に立って戦っている者を強めてください。アーメン。
(関連聖句)「詩篇」46篇