「本当のことを話しなさい!」
公正は後方に退けられ、
正義は遠方に立ちすくんでいます。
なぜなら、真理は広場で倒れ、
正直は中に入ることができないからです。
(「イザヤ書」59章14節)
預言者イザヤは真理を
「虐待され、広場で倒れ、中に入ることができない人物」
として比喩的に描き出しています。
詐欺行為は非常に頻繁に見られます。
とりわけ経済関係では詐欺や裏切りが年々一般化してきています。
真理について語り真理に従って行動することは
もはや尊重されなくなっています。
また家庭は子どもが真理を重んじるように教育するのをおろそかにしています。
聖なる律法を通して、神様は真実を話すよう命じておられます。
預言者ゼカリヤを通して、神様は
「あなたがたのなすべき事はこれです。
あなたがたは互いに真理を語りなさい」
と言われます(「ゼカリヤ書」8章16節より)。
アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンには
次のような逸話が伝えられています。
ある外国の大臣がホワイトハウスで大統領に面会しました。
この客はリンカーンの小さな子どもと打ち解けようとして
「私が君をだっこさせてくれるなら、金時計をあげるよ」と約束しました。
少年は言う通りにしました。
退出しようとした客に大統領は
「あなたは何か忘れたようですよ」と言いました。
もともと子どもに金時計をあげるつもりなどなかった客は
「子どもに約束したことはちゃんと守るのが私たちのやり方なのです」
という大統領の言葉を耳にすることになりました。
すっかり恥ずかしくなった客は
自分を時計よりも無価値に感じてその場を離れました。
その客は「子どもにも本当のことを話すべきである」
という教訓を受けたのです。
互いに本当のことを話しましょう。
私たちはイエス様にあって真理そのものをいただいているわけですから、
本当のことを話しましょう。
(祈り)
主よ、
どうか私の口に見張りを置き、私の唇の扉を監視してください。
アーメン。
(関連聖句)「ヨハネによる福音書」3章1~8節