「イエス」(1月1日用のテキストです)
八日が過ぎ、彼に割礼を施すべき時が来て、
イエスという名が与えられました。
この名は彼が胎に宿る前に天使から告げられたものです。
(「ルカによる福音書」2章21節)
私たちはまた新年を迎えることができました。
神様が賜る新たな恵みの年が目の前に広がっています。
これからどのようなことが起こるのか、誰も知りません。
実は、それは神様の思慮深い配慮によるものなのです。
もしも未来のことをあらかじめ知らされていたならば、
来るべき困難を前にして心配し慌ててしまうことでしょうから。
昨年一年間のことを振り返るとき、
天の御父様が恵みと多様な祝福を私たちに賜ったことに
今更ながら気付かされます。
私たちは多くの罪や弱さや欠点をかかえています。
ですから、
「私は去年あなたが私に示してくださった恵みと誠実とをいただくのに
ふさわしくない者です。
しかし、神様、このように罪深い私をどうか憐れんでください」、
と私たちは告白するべきなのです。
見上げると、新年の入り口という門の上に「イエス」という名が見えます。
「イエス」とは「救い主」という意味です。
救い主としてイエス様は私たちのために死んでくださったのです。
そして、ひとえにその十字架の御業のゆえをもって、
神様は私たちに憐れみ深く接してくださるのです。
この救い主が今も変わることなく日々私たちと共にいてくださいます。
そして、イエス様が共にいてくださるおかげで、
私たちは恐れることなく前に進むことができます。
イエス様は私たちを守り、導いて行かれます。
そして、しかるべき時が来ると、
イエス様は私たちを天の我が家へと連れ帰ってくださるのです。
(祈り)愛する救い主イエス様、
今年もまたどうか私たちと日々共にいてください。
アーメン。
(関連聖句)「マタイによる福音書」1章21~25節