2018年1月19日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「フィリピの信徒への手紙」2章5~8節(その2)

キリスト・イエスの心と同じ心をあなたがたも持ちなさい。
キリストは神様のかたちの中にありながらも、
神様と等しいものであることに固執せず、
御自分を空しくして、奴隷のかたちをとられました。(中略)
キリストは御自分をへりくだらせて、死にいたるまで、
十字架の死にいたるまで従順であられました。
(「フィリピの信徒への手紙」258節)(その2)

キリストを礼儀作法を整備する立法者とみなしたり、
ソクラテスのような徳の完全な模範として紹介したりする人は
間違っています。

たしかにキリストは
(人間のとるべき)外に見える行動についても指導してくださいます。

しかし、第一にキリストは
「内なる人」を整えて、その人を新たになさいます。
そしてその後で、その人の肉体や手足を支配なさるのです。
ちょうど身体にその影が付き添っていくように、
行いも信仰に付随していくものだからです。


イエス様の栄光は、
天地において壮大で強力なすべてのものの上に君臨する王様としての栄光です。
イエス様は、
国や国民や都市や城砦や銀や金や身体や持ち物の上に君臨する
他の王たちとは異なる主です。
イエス様は、神様に固有である永遠の賜物の主です。
すなわち、
平和と喜び、あらゆる富、永遠の義、永遠の命の主であり王様なのです。