2017年8月25日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「詩篇」130篇1~2、5節(その1)


深き淵より、主よ、私はあなたに叫びます。
主よ、私の声を聴いてください!
私の祈りの声に耳をそばだててくださるように。
私は主を待ち望みます。
私の魂は待ち望みます。
私は希望を主の御言葉におきます。
(「詩篇」130125節)(その1)
 
死という害悪を免れるためなら、
他のどのような悪いことでも耐えるほうを選ぶのが人の常です。
死を前にして、聖なる信仰者たちもまた恐れを抱きました。
死はキリストさえもおびやかして、
血の滴る汗が出るほどの苦痛を与えました。 


神様が私たちにさまざまな試練や体験を与えて、
私たちがあれこれ考え計画し焦り疑ったところで
どうにもならない苦境に自分が立たされていることに
気がつくようにしてくださるのは、
実はとてもよいことなのです。

そうでなければ、
私たちは自分が神様を必要としていることを理解しないだろうし、
決して信じたり祈ったりするようにはならないでしょうから。