2017年6月2日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「詩篇」39篇5~6、8節(その1)

主よ、
私の終わりについて、また、
私の人生の長さがどれほどかについて、
どうか知らせてください。(中略)
ごらんください。
あなたは私の人生を両の手のひらほどの大きさに定められました。
私の人生は御前では無きに等しいものです。(中略)
主よ、今私は何を待ち望めばよいのでしょう。
私はあなたに望みをおきます。
(「詩篇」39568節)(その1

死に対しては何の手立てもありません。
私たちは死なねばならないし、
誰もそれを避けたり押し留めたりすることはできません。
私たちに下されている死の宣告は非常に厳格なものなので、
誰もそれを阻止できません。
私たちはこの世から出て行くほかないのです。
この退出命令は、罪の中に生きている人々に対してだけではなく、
信仰者にも向けられています。
なぜなら、信仰者も自分の罪を感じており、
死ななければならないことを嘆くものだからです。