2016年6月8日水曜日

マルティン・ルター「活きるために」「詩篇」104篇24、31節(その1)

マルティン・ルター「活きるために」

これからは
マルティン・ルターによる聖書の説明を集めたアンソロジー
「活きるために」を順次紹介していきます。
翻訳はドイツ語版からのものですが、
フィンランド語版も参考にしています。

翻訳者 高木賢
(フィンランド・ルーテル福音協会、神学修士(ヘルシンキ大学))
 

主よ、あなたの御業はいかに多様でしょうか!
あなたはそれらすべてを知恵によって造られました。
地はあなたの被造物で満ちています。(中略)
主の栄光が永遠にありますように。
主が御自分の作品をお喜びになりますように!
(「詩篇」1042431節)

あらゆる被造物、その中でも最小のもの、
さらにはその体の一部分にさえ、
神様の全能と偉大な奇跡があらわれており、
しかも誰であれそれを目にすることができます。

人は、
たとえどれほど権力があろうとも、
いかに賢く、また敬虔であっても、
イチジクからイチジクの木を、
またサクランボの実から桜の木を造ることができましょうか。
また、
神様がどのようにしてすべてを造り、育て、養っておいでか、
知ることができましょうか。


神様のことを知っている人は
神様が造られた世界のことも知っており、
理解し、また愛しています。
被造物の中に神様の足跡が残されているからです。