「あれか、これか」
私と共にいない者は私に反対する者であり、
私と共に集めない者は散らす者です。
(「マタイによる福音書」12章30節)
口が聞けず目が見えない男の人からイエス様は悪霊を追い出しました。
その後、その男の人は話すことも見ることもできるようになりました。
その場に立っていた群衆は、
このイエスという人が(旧約)聖書にその到来が約束されている
メシアではあるまいか、と思うようになりました。
それに対して、ファリサイ派の人々は
「イエスは悪霊たちの頭領の力を借りて悪霊を追い出している」
と言い張りました。
イエス様はこの言いがかりの愚かさを明るみに出し、
御自分の教えを上掲の言葉で締めくくりました。
これは大切な言葉です。
世界は二つの陣営に分かれています。
一方は悪魔の勢力下にあり、
もう一方はキリストが指揮なさっています。
そのどちらにも属さない人は誰もいません。
私たちはキリストと共にいるか、
あるいはキリストに反対しているか、
そのどちらかです。
イエス様こそが
その血によって罪と死と悪魔の圧制から私たちを贖われた
唯一の救い主であられることを信仰を持って告白しない人は、
イエス様に敵対する側の陣営の一員になってしまいます。
もしもこの世を前にしてイエス様への信仰を公けに表さないなら、
また、もしもイエス様と共に人々を永遠の命へと導かないのなら、
私たちは神様の御国の御業を妨げることになってしまいます。
好感を抱くだけでは足りません。
私たちは自分を捨て、自分の十字架を担い、
イエス様に従わなければなりません。
イエス様は私たちのために十字架を担い、
尊い代価を払って私たちを「御自分のもの」とするために
買い取ってくださったのです。
私たちがどちらのグループに属しているかについて、
聖霊様は曖昧な状態に放置なさらずに、
私たちを決断へと導いてくださいます。
(祈り)恵みの神様、
私がいつもイエス様につながりイエス様と共に集めることができるように、
どうか助けてください。
アーメン。
(関連聖句)「マタイによる福音書」12章22~50節