2025年1月31日金曜日

「力なき者に力を」「イザヤ書」9章5節より「世を統べる方」

「世を統べる方」 

ひとりの子どもが私たちのために生れました。
ひとりの男の子が私たちに与えられました。
支配権はその肩の上にあります。

(「イザヤ書」95節より)

 

ここで預言者イザヤは彼からみて未来に起きる出来事を明かしています。

飼い葉桶で眠る赤子についてです。

この赤ちゃんはほかの子どもとちがっているようには見えません。

にもかかわらず、預言者はこの子に神様の王権を表す名前を与えて、

この子の肩の上に支配権があることを宣べ伝えています。

 

この予言は実現しました。

神様の御子イエス様があがないのみわざを成し遂げられたのです。

今やイエス様は

「私には、天においても地においても、一切の権威が授けられました」

と言っておられます(「マタイによる福音書」2818節より)。

 

何百万人もの臣民を従える支配者たちは今までにも大勢いました。

平和のままか、それとも戦争になるか、は彼らの一存で決まりました。

しかし彼らの権勢が続いたのはごくわずかの間だけでした。

いずれ彼らは権力の座から追い落とされ、死が幕引きをしたのです。

 

彼らには神様が許された分だけの権力が、

神様が設定された時間内でのみ与えられました。

権力者たちは主とそのメシアに反抗を試みましたが、まったく無駄なことでした。

 

イエス様は永遠の王であられ、私たちはイエス様の臣民です。

洗礼と信仰を通して、私たちはイエス様の御国の中にいます。

この御国は負けそうになっているように見えることがしばしばあります。

しかし私たちの主キリストは世を統べておられ、勝利なさるのです。

そしていつかは、あらゆるものが主の御前にひざまずいて、

めいめいの舌(あるいは国語)が

「イエス・キリストは主です」

と告白することになります(「フィリピの信徒への手紙」21011節より)。

 

(祈り)もろもろの世界を統べる方よ、

私たちが喜んで自らあなたにお仕えできるように、

どうか私たちの心と命のことも支配なさってください。

アーメン。

(関連聖句)「イザヤ書」917

2025年1月20日月曜日

「力なき者に力を」「マルコによる福音書」6章50節より「心安らかに」

「心安らかに」


イエスはすぐ彼らに声をかけて

「安心しなさい、私です、恐れてはいけません」と言われました。

(「マルコによる福音書」650節より)

 

夕方になって、イエス様は弟子たちに

ゲネサレト湖の対岸に渡るようお命じになりましたが、

御自身は祈るために山に退かれました。

強い逆風の中で悪戦苦闘していた弟子たちは、

夜明け頃イエス様が水の上を歩いて彼らの傍らを通り過ぎようとされるのを

目にしました。

すっかりおびえた弟子たちに対して、イエス様は

「安心しなさい、私です、恐れてはいけません」と言われました。

 

疑いと恐れにとらわれている弟子たちのもとにイエス様は来られました。

ちょうどそのような状態の中にいる私たちのもとにも

イエス様は来てくださいます。


人生の逆風の中に姿をあらわされるイエス様を見分けるのは

容易ではありません。

それゆえ、イエス様は「私です」と言われるのです。

この方は荒野で私たちの心と身体を養ってくださったのと同じイエス様です。

 

このイエス様が毎日私たちと共にいてくださいます。

イエス様は私たちの罪を赦し、

私たちをあらゆる不正から清め、新しくし、

あらゆる悪から守り救い出してくださいます。

 

イエス様は、

御自分の栄光を現された輝きの山でも、

嵐の夜の逆風の中でも、

同じように御自分を啓示してくださいます。

イエス様は、平和を宣べ伝える忠実で愛に満ちた救い主です。

イエス様の御声を、私たちは今日もまた聴くことができます。

 

(祈り)主イエス様、

私たちが試練に耐え、信仰の中で守られて、

あなたと共に穏やかな岸辺に到着できるように、

どうか私たちに安らいだ心をお与えください。

その岸辺で、私たちはあなたのことをよりよく知り、

より輝きを帯びて感謝することでしょう。

アーメン。

(関連聖句)「マルコによる福音書」63056