2016年2月3日水曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その1)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その1)


 最愛なる私の神様、
「今」が私に定められた最期の時であるようにあなたが望まれるのなら、
どうかその通りにあなたの恵み深い御心が実現しますように。

最愛なる私の主なる神様、
あなたの御言葉のためならば、喜んで私は自分の血を流します。
あなたはそのことをよく御存知です。
しかし、おそらく私はそうする資格がない者なのでしょう。
どうかあなたの御心が実現しますように。
もしあなたが望まれるのでしたら、私は喜びつつ死を迎えます。

大切なのは一つのことだけです。
すなわち、私の生きることと死ぬことを通して、
あなたの聖なる御名が感謝を受け賛美されるようになることです。

愛する神様、できることでしたら、
神様を畏れる心を持っている、あなたのお選びになった人たちのために、
私はまだ長く生きていたいと思います。
しかし、もしも私の人生の最期の時が来ているのなら、
どうかお好きなようになさってください。
あなたは生と死の主です。